今年は、「災」一色だった。

昨日は、インドネシア地震で、報道が流れる度に死者の数がドンドン増えていく。
あちこちに地震が起きて、改めて地震の恐ろしさを感じた一年だった。



津波死者7000人超、タイで邦人20人以上が不明>
 【ジャカルタ=黒瀬悦成、ニューデリー=林英彰】
インドネシアスマトラ島北端の西方沖で26日午前8時(日本時間同10時)ごろ、マグニチュード8・9の強い地震が発生、最大10メートルの津波スリランカ、インド、タイ、マレーシアなどインド洋沿岸各国を襲った。

 同日夜現在、死者数は8か国で7000人を超え、さらに増えると見られる。

 震源地から約1600キロ・メートル離れたスリランカでは、東、南部を中心に、広範囲に及ぶ海岸線が5メートルの高波に襲われた。首相報道官は「死者は2498人に上った」と話した。
いくつかの集落は水没し、行方不明者も多い。数千人が避難を強いられている。

 最も被害が大きいのは、東部のトリンコマリー周辺で、一つの村で200人以上が死亡したとの情報がある。コロンボでも洪水が発生した。

 ロイター通信などによると、インドでは約2000人が死亡した。
最も被害の大きなタミルナドゥ州の中部ナガパティナムで約400人、クダロールで約180人が死亡したほか、州都チェンナイでも約10メートルの高波が家屋をのみ込み、125人が犠牲となった。
死者の多くは女性や子供という。アンドラプラデシュ州でも約200人が死亡した模様。

 インドネシア地元メディアなどは「2400人以上が死亡した」と報じた。

 スマトラ島に近いインド領アンダマン・ニコバル諸島では、20人の死亡が確認された。



インドネシアアチェ地震周辺諸国で死者3千人超

26日午前7時58分ごろスマトラ島北部沖合を震源とするマグニチュード8.9の強度の地震が発生し、ナングル・アチェ・ダルサラーム州で少なくとも1,873人が死亡したとみられる。

米地質研究所によると、震源地はアチェ州都バンダアチェから南南東沖合250キロメートルの地点で、震源の深さは10キロメートルという。
マグニチュードは8.9で、観測が開始された1900年以来5番目に強く、過去40年では1964年にアラスカで発生したプリンス・ウィリアム・サウンド地震に次ぐ強い地震となった。

保健省は、バンダアチェで1,400人が死亡したとしている。

■アジアで死者6,600人
ロイター通信によると高さ5メートルにも上る津波が到達した近隣諸国の死者数は午後9時45分現在、スリランカで2,498人、インドで2,000人、マレーシアではペナンなどで28人、タイでは観光地プーケットなどで257人が死亡したほか、負傷者が5,000人という。



スマトラ沖地震、M9・0に修正>
 【ワシントン=笹沢教一】インドネシアスマトラ島北端沖で発生した巨大地震について、世界の地震を監視する米地質調査所地震情報センターは26日、地震の規模を示すマグニチュード(M)を9・0に上方修正した。

 Mの数値が0・1増えると地震の規模は約1・4倍大きくなる。同センターによると、上方修正の結果、今回の地震は1900年以降で4番目の規模となる。

 同センターは、今後も規模の大きい余震が発生する可能性が高いと指摘。余震は、地震を起こした震源域から周囲に拡大し、広範囲に渡るとして、津波を含め警戒を呼びかけている