ついに文庫化決定!
佐賀のがばいばあちゃん 島田洋七著
2004年1月6日 全国一斉発売!
徳間文庫より 価格:514円(本体価格)
あらすじ
昭和三十年代前半、小学2年生の昭広少年は生まれ故郷の広島の母の元から、佐賀から迎えに来た喜佐子おばちゃんに半分だまされて佐賀のおばあちゃんの元へと旅立った。着いたところは「佐賀のおばあちゃんの家」だったが、その家は目に入ったとたん「いやや。あの家だけはいやや」と思ったほど「わびしさナンバーワン」の日本昔話に出てくるような茅葺のボロ家だった。それから中学校卒業までの7年半にわたり、昭広少年はその家で明るく元気なおばあちゃんと二人きりの生活を送った。二人はおばあちゃんの「明るい貧乏」をモットーに、たいへんだがユーモアとペーソスに溢れた暮らしを送っていく。
昭広少年は、着いたその日からご飯炊きを教えられた。朝4時に仕事に出かけるおばあちゃんは、昭広少年に朝ごはんを作ってあげる時間がないのだ。またおばあちゃんは家の行き帰りに「ガラガラ」と磁石を引きずって歩いている。「ただ歩くのはもったいなかとよ。磁石つけて歩いたらこんなにもうかる」と釘や鉄クズを拾って歩く逞しいばあちゃんなのだ。
そんな中にも昭広少年の生活は家庭だけではなく、学校の仲間達や先生たちとの触れ合いがあった。
担任の先生の「本当の優しさ」、友達とのアメ玉のなめっこやクレパスの貸し借りっこ。時には広島にいる母ちゃんに会いに帰りたい泣きたいほどの気持ち。中学校での野球に夢中になっていた時代の先生や仲間達との本当の熱き心の交流。この本には、あの時代の懐かしさ、貧しさ、友情、人情、笑い、ペーソスが溢れるくらい詰まっている。ここにはいま失われつつある家族の愛情と地域や学校の温かな共同体の姿を見ることができるのだ。そして、ばあちゃんとの別れの時、、。
「かあちゃんとこに行くからなーーーー」
俺は再び歩き出した。
二、三十歩も歩いただろうか。
背後からばあちゃんの声が聞こえた。
・・・・・・・・・・・。
【特別付録】
島田洋七を育てた!おさのばあちゃんの楽しく生きる方法語録(抜粋)
●嫌われているということは、目立っているということや。
●通知表は、0でなければええ。1とか2を足していけば5になる。
●人に気付かれないのが本当の優しさ、本当の親切。
●ケチは最低!節約は天才!
●今のうちに貧乏しておけ!金持ちになったら、旅行に行ったり、寿司食ったり、着物仕立てたり、忙しか。
●あんまり勉強するな!勉強すると癖になる!
●貧乏には二通りある。暗い貧乏と明るい貧乏。うちは明るい貧乏だからよか。それも最近貧乏になったのと違うから、心配せんでもよか。自信を持ちなさい。うちは、先祖代々貧乏だから。
●「ばあちゃん、英語なんかさっぱり分からん」
「じゃぁ、答案用紙に『わたしは日本人です』って書いとけ」
「漢字も苦手で・・・」
「『僕はひらがなとカタカナで生きていきます』って書いとけ」
「歴史も嫌いでなぁ」
「歴史もできんと?『過去にはこだわりません』って書いとけ」
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