八戸・対泉院で「大賀ハス」見ごろ(2005/08/10)

ken_y2005-08-12


 八戸市新井田の対泉院貴福池で、古代ハスとして知られる「大賀ハス」が見ごろを迎えている。緑の中に浮かぶ淡紅色の優美な花々が、愛(め)でる人々の心を和ませている。
 大賀ハスの名は、植物学者の故・大賀一郎博士にちなむ。千葉市検見川で一九五一年、約二千年前の地層から発見された三粒の種子を栽培したところ、うち一粒が見事に花を咲かせた。
 永い眠りから覚めたハスは、世界的にも注目を集めた。八戸市内の建設会社が大賀博士を支援したのが縁で、七〇年に対泉院へ移植されて現在に至る。
 やや細長い二十四枚の花弁を付ける大賀ハス。池中央に置かれた阿弥陀(あみだ)如来像を囲むように咲き誇る様は、さながら極楽浄土を思わせる。
 お盆に合わせて盛りを迎えた大賀ハス。天候次第で秋彼岸まで楽しめるという。
【写真説明】
人々に心の安らぎを与える古代ハスの大輪=9日午前7時半