踏切に青色照明

踏切に青色照明、自殺防止に一役 JR西日本」話題!‐話のタネニュース:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/121636/

記事本文  鉄道自殺の防止に青い光が一役−。
多発する飛び込み自殺などの踏切事故を防ぐため、JR西日本大阪支社(大阪市)が阪和線と関西線の32踏切に青色発光ダイオード(LED)の照明灯を試験的に設置したところ、1年経過しても死亡事故がゼロとなっていたことが9日、分かった。
専門家は「青色の光は人の精神を落ち着かせる効能があるとされ、自殺防止の観点からみても非常にユニーク」と全国の鉄道でも初の試みを評価している。


 青色の照明灯は2000年、イギリス北部の都市グラスゴー市で景観改善のために導入したところ、犯罪件数が激減。
日本では防犯対策の街路灯として平成17年に奈良県で初めて導入。
現在は広島、静岡、石川など全国の自治体に普及している。


 大阪支社は、青い光に「人の心理を冷静にさせる効果がある」ことに着目。
踏切での人身事故の防止策として、18年12月から関西線の柏原−新今宮駅間の10踏切と、阪和線の杉本町−日根野駅間の22踏切に青色照明設備を試験導入した。


 32踏切で発生した飛び込み自殺などの死亡事故は過去4年間で年間4〜9件にのぼったが、設置後はゼロだった。


 JR西日本は「要注意の踏切を中心に設置した。
一定の成果が出れば、ほかの踏切を含めた本格的な導入も検討したい」としている。


 金沢工業大の谷明彦教授(都市計画)は「青色には鎮静作用があり、心が平穏になって本能的な衝動が抑える効能があることは学術的に証明されている。
青色照明灯は長期間にわたる研究成果がないため効能は明確にできないが、自殺抑止の一面があると推論される。
鉄道員ならでは発想による非常にユニークな予防策だ」と話している。