再起動ごとにOSをもとに戻すツール


窓の杜 - 【NEWS】MS、再起動ごとにOSをもとに戻すツールを誰でも使えるよう日本語化し無償公開
http://www.forest.impress.co.jp/article/2005/12/21/sharedtoolkit.html



Microsoft Shared Computer Toolkit for Windows XP」日本語版


“はじめに”画面の手順に従って設定を行える


ユーザーが使用できるソフトやPCの使用時間を制限できる“ユーザー制限”機能


制限されたユーザーのデスクトップ

マイクロソフト(株)は21日、PCを再起動するだけで、OSをインストールしたHDDの内容を、あらかじめ設定された状態に戻せるソフト「Microsoft Shared Computer Toolkit for Windows XP」日本語版を公開した。Windows XPに対応するフリーソフトで、現在同社のホームページからダウンロードできる。

 本ソフトは、主に学校やネットカフェなどにおいて、不特定多数が利用する共有PCを管理するために提供されたもの。
個人利用においても、子供に使わせるPCの環境が不用意な操作で壊れないように保護したり、プログラム開発のテストに使用するといった活用法が考えられる。

 本ソフトの仕組みは、ユーザーがHDDに対して行ったファイル操作を、実際には本ソフトが別途確保した領域に記録し、再起動時に記録内容を破棄するというもの。
ただし、Windowsの更新プログラムのインストールや、本機能に対応するウイルス対策ソフトのパターンファイル更新は破棄されず有効になる。
なお、本機能を利用するには、ファイル操作の一時記録領域として、Windowsをインストールした領域の10%以上、かつ最低で1GB以上の容量をもつ未使用パーティションが必要。

 ディスク保護の事前設定は、本ソフトのインストール後、設定手順を説明した“はじめに”画面上から各設定ツールなどを起動する方式。
そのため、Windowsのシステム管理に詳しくなくても、説明を読みながら順を追って設定を行える。編集部にて試用したところ、未使用パーティションさえ確保できていれば、保護の設定自体は30分程度で行うことができた。

 事前設定が完了したら、あとは設定画面で保護をONにするだけで、次回起動時からは保護が有効になる。
保護中は、たとえばユーザーがソフトをインストールしたりIEの設定を変更しても、再起動後はもとの環境に戻る。保護をOFFにしたい場合は、Windowsの管理者としてログオンしてから設定画面を表示すればよい。

 そのほか、特定のユーザーに対し、使用可能なソフトを制限したり、指定した時間が経過すると強制的にログオフさせることが可能な“ユーザー制限”機能や、Windowsに導入されている「拡大鏡」などのユーザー補助ツールを1つのウィンドウから起動できる“ユーザー補助”機能を備えている。