プラズマでゴミを「壊す」

朝日放送 | 近未来×予測テレビ ジキル&ハイド
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2008年1月27日 
「今年、インフルエンザによって日本で600万人が死亡する!」
「2028年 ゴミで車が走るようになる!」


今年、インフルエンザによって日本で600万人が死亡する!

新型上陸1〜5日目:一人の感染者から瞬く間に新型インフルエンザが拡大。
      6日目:病院に一斉に患者が押し寄せる。
     13日目:下痢、嘔吐、呼吸困難などの症状を伴い患者たちが次々と死亡。
     21日目:流行がピークに、1日に病院に押し寄せる患者は37万人。
          街から人の姿が消え、物流がストップ。スーパーから食品が消える。
     28日目:都立公園が死体埋葬所となる。

新型インフルエンザは過去にも発生している

1917年 スペイン風邪と呼ばれる新型インフルエンザが世界中で大流行。
この世界的大流行(パンデミック)により日本では45万人が死亡。
全世界では約6億人が感染、8000万人〜1億人が死亡した。

新型インフルエンザはどのように発生するのか?

1997年、スペイン風邪とは別種の新型、H5N1鳥インフルエンザが香港で発生。
それ以降アジア各地でこのウィルスが鳥から人へ感染。現在までに200人以上が犠牲となっている。

インフルエンザはもともと鳥が持っているウイルス。これが鳥の間で感染を繰り返すうち突如人間にも感染する新型に進化。
さらに人から人にも感染するまでに進化すると新型インフルエンザと呼ばれるようになる。

新型の恐ろしさとは?

人間は病原体に対して抗体を持っているため、簡単にはウイルスに感染しない。
しかし、それは今まで人類が経験したことのある病原体に限られる。
新型インフルエンザには何ら抗体を持っていないため、一度ウイルスが体内に入れば瞬く間に感染。
重症化してしまう。
そのため、あっという間に感染が爆発的に広がってしまうのだ。

空気感染実験 ⇒ 咳によって吐き出されるウイルスはどこまで飛んでいくのか?

蛍光粒子という咳で吐き出されるのと同じ大きさの物質を咳のスピードで噴霧。
電車の車輌を借り切り、どこまで届くのか検証した。

車輌の端から端18メートルの距離を軽々と飛んでいくことが判明!
→電車の中に一人でも感染者がいれば、車内全員が危険に晒される。


2028年 ゴミで車が走るようになる!

プラズマでどんな物でも分解できるため、ゴミの埋立地は消滅。緑の緑地に。
有毒ガスは全て分解され、工場から煙突は無くなる。
ゴミから作り出した水素で走る車が完成する!

ゴミから水素を取り出す!

カナダ、オタワにあるプラスコエナジーグループ社のゴミ処理施設ではゴミを処理する時に水素を取り出せる。
水素は排気ガスを出さないクリーンな次世代エネルギーとして期待されている。
ゴミから水素を取り出す夢の技術、それはプラズマ!

プラズマとは

物質は温度によって様々な形に変化する。

例えば氷は…。
0度以下で氷(固体)
→0度以上で水(液体)
→100度以上なら水蒸気(気体)

⇒1万度以上になると、原子が壊れ強烈な熱と光を発する。

これがプラズマ

プラズマ実験 ⇒ 1万度の威力とは?

東京工業大学のプラズマ発生装置でプラズマを発生させ、鉄製の王冠がどうなるのか見てみる。

わずか4秒で王冠は姿を消し、ごく小さな塊に。
⇒プラズマは原子をバラバラにし、物質の形を消滅させてしまう。

東京工業大学広報誌 Tech Tech − 研究室探検 生み出すプラズマ 消し去るプラズマ
http://www.titech.ac.jp/publications/j/techtech03/04_03.html