証言は、さらに続く。

「署長の異動時のせん別、演舞始め、柔剣道逮捕術…、付け届けを持って行く」
不可解な金の使い道や、警察との密接なつながり。
その背景に見え隠れするのが、警察OBの存在である。
兵庫県交通安全協会の場合、全職員235人のうち、半数以上の120人が警察OBの天下りである。
だからこそ、警察施設で協会職員が会費を集めるのを警察も黙認しているのか。

疑惑は、尽きない。

今年6月、神戸市内の宴会場で、兵庫県安全協会の懇親会が開かれ、100人ほどの役員が一堂に会した。
立食の料理にビールやウイスキー
テーブルごとに女性コンパニオンがつくという豪華さだ。
パンフレットによると、費用は1人1万円。

どう見ても交通安全運動とは結びつかないが、なぜか代金は全額協会が負担していた。